連続テレビ小説 花子とアン オリジナル・サウンドトラック

 

<花子とアン135 蓮さま「あなたの様に卑怯な生き方はしたくないの」…二人の決別>

本日放送分の「花子とアン」第135話のおさらいを
していきたいと思います。

【注: 今さらですが…】

この記事はネタバレを含む簡単なあらすじと、あくまでも個人的な
見解・感想をまとめたものです。「ネタバレは嫌い」「読みたくない」
という方は、今すぐ画面を閉じるか、記事をスルーしていただくこ
とをおすすめします。

それではどうぞごゆるりとお楽しみくださいませ。

 

スポンサーリンク
[ad#ad-1]

 

【今日(135話)のおさらい】

125

 

宮本家から締め出しを食らう形となった英治と花子。

 

その日の夜、蓮子を心配する花子に英治は、巻き添えを食らわない
ためにも宮本家の問題にはあまり深く首を突っ込むべきではない、
と言うのでした。

 

花子は美里の寝顔を見てじっと考えます。

 

☆★_ ☆★_

JOAK

 

<ラジオ局>

花子先生は担当の「子どもの新聞」の原稿は国民意識を刺激するよ
うな国軍と兵隊さんの話題ばかりです。

 

ニュース原稿そのものはもちろん、子どもにも分かりやすい言葉に
変える花子先生の赤ペン修正も、より一層軍国主義を根付かせる原
因になっていたことは否めないかもしれません。

 

今回は赤ペン修正の場面はありませんでしたが、花子先生が話す呑
気な口調、そしてさも満足げに語る花子先生の顔の表情は赤ペン修
正を入れているモノだと思われます。

 

それでも、花子先生は子どもたちの国民意識を高める原稿を読むの
が辛いと感じてきているようでした。

 

☆★_ ☆★_

宮本家では花子のラジオを純平が聞いています。

 

蓮子は連行された龍一に面会に行ったようでしたが追い返されたよ
うです。

 

軍国主義にすっかり感化されている純平は龍一が捕まったことは自
業自得だと考えているようでした。

 

☆★_ ☆★_

花子は放送が終わると黒沢を呼び出し、「このまま語り手を続けて
いくべきかどうかがわからなくなりました」
と言います。

 

花子先生の言い分は、自分は子どもたちがワクワクするような話が
したくてラジオの仕事を引き受けたのに、戦争の話しばかりさせる
のならアナウンサー有馬だけで十分だろう、と言うものでした。

 

黒沢はそれでも「子どもたちが花子のごきげんようを待っている」
花子を引きとめます。

 

花子の声が「ごきげんよう」と言うのを聞くためだけに子供らはラ
ジオを聞いているのだと、黒沢は解釈の仕方によってはひどくムチ
ャクチャな感じのする発言もするのでした。

 

黒沢

「こういう時だから僕は村岡先生の“ごきげんよう”が子供たちの
心を明るく照らすのだと思います。」

 

花子に頭を下げて一心に花子に続行をお願いする黒沢ですが、もし
かしたら自分のヒット企画を存続させたかったのかもしれません。

 

そして花子先生は、いつものように自分を主張することなく、ま
た、断れない体質なのか黒沢の言をちょっとだけ考えて、やっぱ
り続投することにしたようでした。

 

☆★_ ☆★_

家に帰って花子はファンレターに目を通しながら、自分の放送の人
気ぶりにある意味、ご満悦の表情をしています。

 

そこへ蓮子から電話がかかり、かよの店に呼び出される花子。

☆★_ ☆★_

 

スポンサーリンク
[ad#ad-1]

 

☆★_ ☆★_

matiawase

 

かよの店で蓮子は花子に宮本が連行された日に、取り乱して花子の
密告を疑うようなひどい発言をしてしまったことを謝るのでした。

 

連行された龍一との面会も叶わぬ蓮子は、吉太郎を通して龍一の獄
中の様子を聞きだすとともに、彼のための風呂敷を一包み渡しても
らえるよう花子にお願いするのでした。

 

風呂敷には着替えや彼の愛読書、蓮子や富士子の手紙が入っていま
す。

 

花子は蓮子の気持ちを少しでも解そうとしてつまらない冗談を言い
ますが、蓮子の表情が変わらないことを悟り、吉太郎への伝言を引
き受けるのでした。

 

蓮子は花子に感謝します。

 

花子

「こんなに思ってくれる奥様がいるのに、どうして龍一さん、そん
な危険な活動に加わってしまったのかしら?」

 

蓮子

「でも、龍一さんは間違ったことはしていないわ。あの人は誰より
も子どもたちの将来を考えているわ。だから今の国策に我慢できな
いのよ。」

 

さらに蓮子は花子先生のラジオ放送が子供たちへの戦争教育に一役
買っているという事実を花子に突きつけるのでした。

 

花子は反論しようとしますが、すでに誰かが作った原稿を読まされ
ていることは蓮子も承知しているようでした。

 

蓮子

「そうやって戦争をしたくてたまらない人たちが国民を煽動してい
るのよ!」

 

だんだん蓮子のテンションが上がってきます。

 

戦地へやるために純平を産んできたのではない!と蓮子が声を荒げ
ると、店にいたほかの客たちは「関わりたくない」風に出て行くの
でした。

 

蓮子はただでさえ客の少ない店に気を遣いかよに謝りますが、かよ
は気にはしていないようでした。

 

花子

「蓮さま、さっきのような考えを口にするのは今は慎んだ方がいい
と思うわ。蓮さままでつかまったらどうするの?」

 

蓮子

「花ちゃんは本当はどう思ってるの?」

 

蓮子は花子のニュースが戦争を鼓舞していることについて語り手の
花子自身はどう考えているのかを問います。

 

蓮子

「…ああいうニュースを毎日毎日聞かされたら子どもたちはたちま
ち感化されてしまうわ。お国のために命を捧げるのが立派だと思っ
てしまう。」

 

花子は戦争のニュースばかりを伝えたくはないと反論した後で…、

 

花子

「こういう時だからこそ、子どもたちの心を少しでも明るくしたい
の。私の“ごきげんよう”の挨拶を待ってくれる子どもたちがいる
限り、私は語り手を続けるわ」

 

と、さっき黒沢から聞いたような、最後に“ごきげんよう”さえつけ
ればニュース自体の内容はなんだってかまわないとも取れるような
発言をするのでした。

 

蓮子

「そんなの偽善よ。優しい言葉で語りかけて子どもたちを恐ろしい
ところへ導いているかもしれないのよ。」

 

花子は自分が責められているときにいつも判を押したように同じ表
情で「そんな…」と言いますが今回もやっぱりそう言います。

 

花子は迫り来る大きな時代の波に逆らうのは大切な家族を危険にさ
らすことになる、と蓮子に忠告するのでした。

 

蓮子は花子の考えを聞いて、考えが変わったようです。

 

蓮子

「やっぱりもううちの家族とは関わらない方がいいわ。こんなこと
頼んだ私が間違ってた。忘れてちょうだい。」

 

蓮子はひどく花子に失望した様子で店を去ろうとします。

 

花子は蓮子を引き止め言います。

 

花子

「私は蓮さまが心配なの。まっすぐで危なっかしくて…」

 

蓮子

「花ちゃん、心配ご無用よ。私を誰だと思っているの?華族の身分
もなにもかも捨てて駆け落ちした宮本蓮子よ。私は時代の波に平伏
したりしない。世の中がどこへ向かおうと言いたいことを言う。書
きたいことを書くわ。」

 

蓮子はとどめの一言を口にするのでした。

 

蓮子

「あなたの様に卑怯な生き方はしたくないの!」

 

 

花子 (瞬きせず蓮子を見つめながら)

「…そう。わかったわ。私たち、生きる道が違ってしまったわね。
これまでの友情には感謝します。」

 

 

蓮子

「ええ。さようなら」

 

 

花子

「お元気で」

 

蓮子は店を去っていきます。

 

<次回へ続く>

 

【次回第136回のあらすじ】

NHK連続テレビ小説 花子とアン オリジナル手ぬぐい さくら柄

 

<Yahoo! Japan テレビガイドより>

花子(吉高由里子)は、蓮子(仲間由紀恵)と決別してしまったあとも、ラジオの語り手を続けていた。ちょうど戦地から帰国した宇田川(山田真歩)が、ラジオで帰国報告講演をすることになり、花子は宇田川と再会する。日頃から戦争の話を避けたがる花子を苦々しく思っていた漆原(岩松了)は、戦意高揚を熱く語る宇田川を絶賛するのだった。そんなある日、スコット(ハンナ・グレース)が、一冊の本を持って村岡家を訪れる…

 

【感想】

黒沢は、花子先生の“ごきげんよう”にすっかり虜になっているよ
うです。

このドラマの中では花子先生がラジオで発言する「ごきげんよう」
は何か魔法の言葉のようですね。

戦争を鼓舞するようなニュースの内容も、最後の「ごきげんよう」
の一言で中和され子供たちに明るい希望を与えることができるよう
な印象さえありました。

黒沢に言われるがままにそのように信じ込んでしまう花子先生でし
たが、最後に蓮子に「そんなの偽善だ」とばっさり切り捨てられて
しまいます。

結局、袂を分かった蓮子と花子。

今後の動向に注目です。

☆★_ ☆★_

次回もお楽しみに!

【主なキャスト】

村岡花子(吉高由里子): 安東はな
村岡栄治(鈴木亮平):花子の夫
安東かよ(黒木華):花子の妹
宮本蓮子(仲間由紀恵):花子の腹心の友
宮本龍一(中島歩):蓮子の夫
安東吉太郎(賀来賢人):花子の兄
黒沢一史(木村彰吾):JOAKラヂオ組制作部社員
漆原光麿(岩松了):JOAKラヂオ制作部長
益田もも(土屋大鳳):花子の妹
益田旭(金井勇太):ももの旦那
長谷部汀(藤真利子):女流作家
宇田川満代(山田真歩):女流作家
醍醐亜矢子(高梨臨):花子の親友
スコット先生(ハンナ・グレース):修和女学校の英語の先生

原案: 村岡恵理
脚本: 中園ミホ

ナレーション(美輪明宏)

★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ♪彡 ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ♪彡

最後までお読みくださいましてありがとうございした。

スポンサーリンク
[ad#ad-1]