190418natuzora87

 

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【なつぞら87】天才神地出現!「ヘンゼルとグレーテル」トンデモ版


連続テレビ小説 なつぞら 完全版 ブルーレイBOX3 全5枚

今回はNHK朝の連続テレビ小説「なつぞら」第八十七話のネタバレと感想ですよ~(^_^;)

短編映画の原作として「ヘンゼルとグレーテル」を推薦してきたなつの考えを聞いているうちに、坂場をものすごくやる気が出てきたようでした。

坂場

「…これは君が作るべき作品です。そのために僕が必ずこの企画を通します!」

坂場は有言実行の男で、この言葉通り彼の企画は見事に通り、なつが初めて原画を務める短編映画の制作が始まるのでした。

演出を担当する坂場はミーティングで制作ポリシーについて皆に提案があります。

坂場

「…これは短編なので、長編とは違うやり方をしてもいいと思います。まず脚本を最初に作り、それを皆さんが絵にするのではなく、脚本自体も皆さんと一緒に作っていきたいと思います。…まずキャラクターのイメージを膨らませ、アニメーターの意志やアイディアによってストーリーやセリフも生み出していくということです。漫画映画ではアニメーターが作家にもなり役者にもなる。そういうやり方がもっと試されてもいいはずなんです。どんなにあり得ない話でも本当のように見せる力はアニメーターにしか発揮できないんです。」

なつは坂場の発言に満足そうにしています。

坂場の提案はとりあえず受け入れられ、脚本を作る前にアニメーターたちが担当のキャラクターを描くことになり、なつはヘンゼルとグレーテル、麻子は魔法使いのお婆さんを担当することになります。

しかし麻子は、脚本を立てなないまま制作を進めるという坂場の考え方がどうしても気に入らないようで、会社のトップ・アニメーターの仲を呼び出して意見を聞くのでした。

「…うん、坂場君のやり方か…。まあ、しかしこれは短編だからね。そう珍しいやり方でもないと思うよ。」

仲の話では、東洋動画で初めて長編の漫画映画が作られる以前は、ほとんどすべてと言っていいくらい脚本家を立てずにアニメーター主導で短編映画が作られていた、ということででした。

「坂場君は、その原点をやろうとしてるんじゃないのかな。…とにかく、僕は短編には口を挟まないから、マコちゃんとなっちゃんが中心になって頑張ってよ。」

麻子とは対照的に、なつの方は坂場と協力し合って、キャラクターから物語のイメージをどんどん膨らませているようです。

数日後、なつが描いた数枚のイメージをもとに、スタッフの間でストーリ検討会が開かれます。

まま母に捨てられ、森に迷い、お菓子の家を見つけて、魔女にとらえられるところまでは原作どおりに進んできます。

坂場

「…問題はここからなんです。ヘンゼルとグレーテルは魔女を殺さずに魔女から逃げ出したいんです。…これは奥原さんのアイディアですが…、魔女よりももっと悪いやつがいたらどうかと…。」

下山

「…つまり、影の本丸か?」

なつ

「魔女はその本丸に仕えているだけなんです。…(新しいスケッチを見せて)…たとえば森の奥に、こういう高い塔が建っていて、そこにいたらどうかと…。で、その塔には闇の世界を支配する悪魔がいるんです。その悪魔の塔に魔女は捕まえた子どもたちを連れていかなくちゃならないんです。その途中でヘンゼルとグレーテルが逃げるんです。」

なつのアイディアでは、ヘンゼルとグレーテルは鳥に助けられて魔女から逃げるようでした。

なつ

「…ほら、森に来るときにヘンゼルは、パンをちぎって落としていくじゃないですか。そのパンを食べた鳥たちが今度はヘンゼルに恩返しをするんです。鳥たちが魔女を襲ってヘンゼルたちを逃がしてやるんですよ。」

なつのアイディアを聞いていた先輩アニメーターの堀内は、物語が飛躍し過ぎてもはや原作とは全然違う話になっているのではないか、と意見を述べます。

しかし同席していた新人の神地という男はなつのアイディアがとても素晴らしく感じたらしく、「面白い!」と大声を上げます。

この神地という男は、少し型破りな感じの男で、目上の人に対する遠慮もへったくれもなく、思ったことをズバリ言う性格のようでした。

なつ(ストーリー案を続ける)

「…ヘンゼルとグレーテルはそれで逃げるんですが、魔女が追ってきてまた捕まっちゃうんです。たとえば妹のグレーテルが魔女に捕まって、兄のヘンゼルが悪魔の塔に助けに行くんですよ。」

神地

「面白くない!僕は捕まるなら兄のヘンゼルだと思います。それを妹のグレーテルが助けに行くんです。ずっと魔女の手伝いをさせられながら、兄を助けようとしてきた。その思いを最後までいちずに貫かせてやるべきです!」

なつも坂場も、考えもつかなかったアイディアを出した神地にとても興味を覚えたようでした。

なつ(目を丸くさせて…)

「なるほど…。えっ…どうやって塔の上まで登るの?」

神地

「壁をよじ登ればいいと思います。あの絵だと、塔に蔦が絡まってるでしょ。その蔦をよじ登っていくんです、こうやって。」

神地はその場で、蔦を上るグレーテルの絵をササッと描いて皆に見せると、皆は神地の描いた絵の上手さに思わず「おお~!」っという驚きの声を上げます。

なつ

「…面白い!」

(突然思いついたように…)

「…悪魔の目的って何だろう?」

下山

「そりゃもちろん、魔女に代わって子どもたちを食べるんだろ。」

神地

「あ~もう、それじゃ面白くない。…オオカミはどうでしょう?悪魔は塔の上でオオカミを飼っているんですよ。ペットのように。そのオオカミの餌食として、魔女は子どもたちを太らせて連れてくるように命じられていたんです。…闇のオオカミたちです。その前に差し出されるヘンゼル…。」

神地はオオカミたちの前に差し出されたヘンゼルの絵を描きます。

なつ(楽しそうに…)

「危機一髪、そこにグレーテルが助けに来た!」

坂場

「…さしづめそのオオカミたちは戦争、兵器の象徴といったところか…。」

「で、どうなるの?そこから二人はどうやって逃げるの?」

なつ(神地に向かって)

「どうしよう?」

神地

「魔女が裏切るんですよ。魔女が悪魔を裏切って、グレーテルの味方になるんです!」

なつ

「…すごい!面白い!」

皆が盛り上がる中、ここでバンと机をたたいて麻子が意見を言います。

麻子

「ねぇ、ちょっと待ってよ!これは短編なのよ!そんなに話、複雑にしてどうすんの?」

堀内

「ますます何の話だかわかんなくなってきたな…。」

なつ

「えっ、でも、…面白くないですか?」

「私は何となくですが、面白いと思いました。」

麻子

「面白いか面白くないかじゃなくて…」

神地

「アクションの連続にすれば、時間は大丈夫ですよ。」

麻子

「一本も作ったことない人がなに言ってんの!」

神地

「まあ…そうですけどね…。」

こんな感じでスタッフの意見が割れてしまい、この日はストーリーの決定には至らずミーティングは終了します。

ミーティングの後、なつ、麻子、坂場と下山は喫茶店に行き、とても新人とは思えない神地の能力を話題にしながらも、さらに話し合いを続けるのでした。

麻子にとって一番不満なのは、話がないままに絵を描くということで、話を作るプロの脚本家が間に立たなければ安心して仕事ができないといったことでした。

四人が今後の方向性について話し合っている最中に、神地が絵コンテを描いたと言って、喫茶店までやってきてみんなに見せます。

先ほどのミーティングが終わってからのごく短時間で神地が描いた絵コンテの出来は素晴らしく、麻子を除く3人は神地を絶賛します。

下山

「…これからは神地君みたいな絵も話も作るのが得意なアニメーターが現れても不思議じゃないよね。」

坂場

「そうですよ。これからの日本の漫画映画には、いつ、どんな才能が現れるかわからないんです。」

なつ

「才能…。なんだか、ますますワクワクしてきました!」

次回に続く!

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【ドラマの情報・キャストなど…】

なつぞら (87)「なつよ、ワクワクが止まらない」
作: 大森寿美男
奥村なつ: 広瀬すず
奥原咲太郎: 岡田将生
岸川亜矢美: 山口智子…おでん屋「風車」の女将
下山克己: 川島明…元警察官アニメーター
大沢麻子: 貫地谷しほり…きつい性格の美大卒アニメーター
坂場一久: 中川大志…演出家
神地航也: 染谷将太…天才新人アニメーター
主題歌: 「優しいあの子」(スピッツ)
語り: 内村光良

なつ(広瀬すず)が初めて原画を務める短編映画の制作が始まった。脚本家をたてない坂場(中川大志)のやり方に、麻子(貫地谷しほり)は難色を示しながらも、下山(川島明)を中心になつや麻子、新人の動画マンが集まり、ストーリーの検討会が行われる。互いに意見を言い合いながら物語が少しずつできあがっていく中、今まで口を閉ざしていた新人動画マンの神地(染谷将太)が、突如遠慮なく意見をぶつけてきて…。

【感想】

夕見子がヒントを与え、なつが考え出した「ヘンゼルとグレーテル」の結末は、神地という天才の出現によってものすごい発展形に変貌しそうですね。「ヘンゼルとグレーテル」トンデモ版というべきか…(^_^;)

しかし、神地という男は、一見、頭はボサボサで冴えないお兄ちゃん風ですが、「能ある鷹は…」ではないですが、ものすごい才能を見せつけ皆をあっと言わせるのでした。

その場でポンポンとストーリー展開を考えつく頭の回転の速さに、あの坂場も感心していました。

冴えないお兄ちゃん的な部分は坂場にも共通点があると思いますが、坂場が冷静沈着で理路整然とした洗練された都会的なタイプであるのに対して、神地はそれとは全く正反対の破天荒な天然タイプで、二人は好対照となっているのが面白いですね。

麻子や堀内は、長編で身に着けてきた手法の枠からなかなか出れないようですが、なつや坂場、神地のパワーに影響を受けて、やがてはその殻を破る時がくるでしょう…。

それではまた次回!

☆★_ ☆★_

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