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花子とアン51 石炭王、煎餅かじって叱られる! / 吉平の空白の4年間

連続テレビ小説 花子とアン オリジナル・サウンドトラック

 

<花子とアン51 石炭王、煎餅かじって叱られる! / 吉平の空白の4年間>

 

本日放送分の「花子とアン」第51話のおさらいを
していきたいと思います。

どうぞ、ごゆるりとお楽しみくださいませ。

 

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【今日(51話)のおさらい】

「こんなお父なんか必要ねえ!」吉太郎に断罪された夜、吉平
眠ることができず、縁側にポツンと座り考え込んでいます。

 

布団に吉平がいないことに気づいたはなは、もしやまた吉平が出て
行ったのかと心配になりますが、縁側に父の姿を見つけると安心し
た表情で隣に座ります。

 

我が家での居場所がなくなったという喪失感からがっくりきている
吉平。

 

「家のことはこれから勉強すればいい」と、はなは吉平を励ましま
す。

 

自分を見捨てないでいてくれるはなに吉平はしみじみと「ありがと
う」
を言うのでした。

 

☆★_ ☆★_

「4年もの間、何をしていたのか」はなは父に改めて尋ねると、
吉平は、空白の4年間のことについて語り始めるのでした。

 

  • 社会主義との出会ったこと(労民新聞社の浅野社長との出会い)
  • 伝道行商のこと
  • 労民新聞社への警察の手入れ

 

労働者は搾取され、富裕層はどんどん豊かになる社会の仕組みを変
えようと吉平は本気で考えていたようです。

 

労民新聞社の「手入れ」を目の当たりにした吉平は、慌てて仲間の
おじさんとあちこちを渡り歩いては雲隠れしていたのでした。

 

自分が「お尋ね者」になったら家族に迷惑がかかる、吉平の心配は
その一点だったのでした。

 

しかし現実には社会主義運動の核となるような理論家や活動家とは
いえない、末端の行商をしていただけ吉平は警察に手配されるほど
「大物」とは言いがたく、逃げたり隠れたりする必要も全くなか
ったことが明らかになり、しかたなく家に帰ってきたという次第で
す。

 

苦労している家族の事も顧みずに、自分はいったい何をやっていた
んだろう
…吉平は苦悩の表情を浮かべます。

 

疲れ切った表情の吉平にはなはやさしく「Go to bed!」と言い、
とりあえず休んで疲れを取るように言うのでした。

 

吉平は「自分の亭主がこんなアホだと知ったら、お母も悲しくなる
ら」
と、消息不明だった時のことをふじに言わないようはなに口止
めをします。

 

そこへ寝ているはずのふじが顔を出します。

 

ふじはすっかり吉平の話を聞いているようでした。

 

☆★_ ☆★_

はなは夫婦だけを残してその場から退散します。

 

「この通りだ!」 吉平は土下座してふじに詫びるのでした。

 

ふじ

「…まったく。世の中変える前に、自分の頭の中、変えたほうがい
いずらよ。」

 

ふじはそう言った後で、吉平が「小物」だったがために無事に帰っ
てくることができてよかった、と付け加えます。

 

ふじは優しい表情になり吉平の手を取り涙でいっぱいになった目で
吉平の顔を見つめ「お帰んなさい」と言うのでした。

 

吉平は湧き出る感情に酔いしれるように小声で「ただいま」とささ
やきます。

 

☆★_ ☆★_

<福岡・嘉納邸>

 

蓮子が、嘉納家の「教育改革」のために企画した有名な音楽家たち
による弦楽四重奏の演奏会が催されています。

 

伝助は食い入るように音楽家たちを眺めていましたが、やがて飽き
てしまったのか煎餅をバリバリ食べ始めます。

 

蓮子は演奏中にモノを食べるのをやめるようにサインを送りますが、
伝助には通じず冬子に煎餅を与え、蓮子にも与えようとします。

 

(伝助には蓮子のサインが“煎餅をよこせ”に感じられたようでした。)

 

蓮子が煎餅を奪い取るや、伝助は今度はお茶をズズーッと音を立て
ながらすすり始める始末。

 

伝助は煎餅、お茶の他にも、演奏中に大あくびをしたり、酒も飲み
始めてしまったという…。

 

☆★_ ☆★_

演奏会が終わった後、蓮子は音楽家たちに伝助の非礼な振る舞いに
ついて一生懸命謝っています。

 

そして、その様子を女中頭のタミが、後で伝助に言いつけようとし
てのぞいています。

 

 

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☆★_ ☆★_

居間で、蓮子は伝助の演奏会を聞くマナーや態度について小言を始
めるのでした。

 

伝助は「自分が金を出しているのだから好きにするさ」と言って蓮
子の言い分など聞こうともしません。

 

「マナーを覚えて勉強してもらう」とプンプン怒りだした蓮子に、
伝助はとうとうつき合いきれなくなったようすで、出かけようとし
ます。

 

伝助の出がけに羽織を着せる女中のタミは、蓮子が演奏家たちに伝
助のことを謝っていたことを告げ口します。

 

タミ

「お客しゃんに旦那様んこつを“はずかしい”とかいう方が妻とし
てよっぽど、どげんかしちょると思いますばい、うちは。」

 

これまでタミについては黙って我慢していた蓮子ですが、とうとう
堪忍袋の緒がキレて言い返します。

 

蓮子

「どげんかしてるのはどなたでしょう?」

「毎日そうやって陰口ばかりたたいていらっしゃるのを、私が知らない
とでも思っているのですか!」

 

伝助はそこで、

 

「もうよか!!」

 

と、大声で一喝して出て行ってしまいます。

☆★_ ☆★_

蓮子は部屋で「寂しさのありのすさびに唯ひとり…」という自分の
心境を表現する短歌を書きながら、演奏会でのことを思い出してい
ます。

 

美しい音楽、煎餅をかじる音、お茶をすする音、混乱する蓮子の心
には、あたかも結婚生活の破綻を予兆して知らせるかのようにサイ
レンが鳴り響くのでした。

 

歌を書きあげると蓮子は溢れる自己憐憫の情にこらえきれなくなり
筆と短冊を机の上に放り投げ、突っ伏すのでした。

 

<次回へ続く>

 

【次回第52回のあらすじ】

 

 

<Yahoo! Japan テレビガイドより>

福岡の蓮子(仲間由紀恵)の元へ、兄・晶貴(飯田基祐)が突然現れる。応対した伝助(吉田鋼太郎)はあいさつも早々に晶貴へ封筒を渡す。蓮子が奪い取って確かめると、中身は札束だった。事業の資金繰りが下手な晶貴は伝助に金を無心しに来たのだ。問いつめる蓮子をよそに晶貴は去り、伝助は「お前のために払う金と思えば惜しくはない」などと言い放つ。蓮子の孤独は深まるばかりだった。一方、安東家も相変わらず気まずい空気で…

 

【感想】

警察に手配される身となったら家族に迷惑がかかる、と思って4年
間も消息不明となっていた吉平。

 

自分が手配されているかどうかを確かめる術もなく、やむなく逃亡
という感じだったのでしょう。

 

でも、

 

もし手配されていたとしたら、結局、どこに隠れようが同じのよう
な気もしました。

 

(身元がばれていたら自分が捕まらなくても家族には迷惑はかかる
でしょう。)

 

しかしまあ、理解のある奥さんでよかったですね。

 

これから吉平はいいお父さんに変身するかもしれません。

 

ところで、一緒にいた“もと饅頭売り”のおじさんは無事なんでし
ょうかね。(気になるところではあります。)

 

☆★_ ☆★_

音楽家を自宅に呼んで演奏会を開いた蓮子。

 

嘉納家の「教育改革」の一環として演奏会があるなら、あらかじめ
マナーについて教える必要があったんじゃないかなぁなんて思った
りもしました。

 

「演奏中はものを食べたりしちゃだめですよ!」みたいなね。

 

後から小言を言うよりも、前もってそれとなく伝えるだけでも、
ちがう結果があったかもしれません。(なーんてね。)

 

それに、

 

どうしても我慢できなくなったら、部屋の外に出るとかの逃げ道も
用意したほうが良かったかもしれません。

 

部屋で音楽を聞いていた十数人の人たちは煎餅を食べているような
人はいませんでした。(伝助だけが常識がないの?)

 

伝助は石炭王なので財界や政界、官僚の大物と高級な場所で会った
りすることもあると思うのですが、そこでもいつもの伝助でいるの
でしょうかね。

 

…でも恥ずかしがり屋な一面もあるからそういう時にはきっと黙っ
ているのでしょう。(見合いの時と同様に。)

 

☆★_ ☆★_

ひとりさみしい思いをしている蓮子に安堵の日は訪れるのでしょう
か…。

 

次回もお楽しみに。

 

【主なキャスト】

安東はな(吉高由里子): のちの村岡花子

安東吉平(伊原剛志): はなのお父

安東ふじ(室井滋): はなのお母

安東吉太郎(賀来賢人): はなの兄

安東かよ(黒木華):はなの妹、ももの姉

安東もも(土屋太鳳):はな・かよの妹

木場朝市(窪田正孝):はなの幼馴染

木場リン(松本明子):朝市の母親

安東周造(石橋蓮司):はなの祖父

醍醐亜矢子(高梨臨):はなと同室の同級生

葉山蓮子(仲間由紀恵):はなの親友となる

村岡栄治(鈴木亮平):印刷会社社員

梶原聡一郎(藤本隆宏):出版社の編集長

嘉納伝助(吉田鋼太郎):蓮子の旦那

嘉納冬子(山岡愛姫):伝助の妾腹の子

本多正平(マキタスポーツ):はなの勤め先の小学校の校長

緑川幾三(相島一之):先輩の先生

小山たえ(伊藤真弓):はなの担任のクラスの生徒

ナレーション(美輪明宏)

原案: 村岡恵理

脚本: 中園ミホ

★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ♪彡 ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ♪彡

最後までお読みくださいましてありがとうございした。

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