<最強のハードロック・ドラマー、コージーパウエル 26インチ2バスはど迫力!>
今回はイギリス出身の最強ハードロック・ドラマーのコージー・パ
ウエルにスポットを当ててみました。
どうぞ、ごゆるりとお楽しみくださいませ。
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【最強の2バス・ドラマー】
コージーのアグレッシブなドラミングは荘厳な空間を作り出してい
ましたね。
とりわけチャイコフスキーの「1812年」を取り出したドラムソロは
圧巻でした。
コージーのドラムソロで、スネアと「タカタカタカタカ」と叩いて
てバスドラを「ドコドコドコドコ」とたたくあのフレーズは今聞い
ても抜群です。
その後の手2つ、足2つの4連打は、コージーの代名詞みたいなも
のでしたね。(今では誰もがやりますが。)
26インチの2バス、水平にセットしたシンバル、派手で豪快なアク
ション、そのどれをとってもコージーにかなうドラマーはいないよ
うにも思えたものです。
ドラミングの技術的にはシンプルな感じで決してテクニシャン・タ
イプではなかったし、今聞くとテンポ的にもそれほど速くはない
んですが、コージーはほかのドラマーとは何かが違っていました。
「音に芯がある」と言う感じでしょうかね。
コージーの出現によってドラマーが音楽の前面に出るようになった
とかもいわれていたような気がします。
コージーのまねをするドラマーが昔は数多くいて、実は私もその一
人でした(笑)
でもコージー先生の男っぽいイメージや、「とにかくむちゃくちゃ音
がでかくてすごい」という専門家先生たちの評論、「テクニックは要
らん」的なインタビューでの発言を真に受けた私は、すっかり勘違
いして、今考えると相当むちゃくちゃなドラマーだったような気が
します。
個人的にはコージー先生のベストアルバムはレインボーの2枚目
「Rising」なんですけど、今回ご紹介する1stソロアルバムも、
めちゃくちゃかっこいいです。
コージー・パウエル 1st ソロアルバム
「オーヴァー・ザ・トップ」
絶対おすすめ!
今見たところ、レコード盤は1979年ポリドール社となっていますね。
しかしコージー先生は「ウルトラテク」では売り出さなかったけど、
プロとして必要なテクはすべて持っていたことがこのアルバムでは
っきりわかります。(実はうまいんです!)
ですね。
コージー先生のソロアルバムは4枚くらい出ていると思いますが、
ダントツでいいのはこのアルバムですね。
ゲイリームーアも参加している「キラー」と言う曲は特に必聴!
ゲイリーの超絶はや引きも堪能できます。(圧巻です!)
このアルバムは前編インストゥルメンタルですね。
ブルース長の曲もあったりします。
最後の「オーヴァー・ザ・トップ」のシンバルレガートや、
「エルシッド」のタイム感なんかたまりませんな~!
(あくまで個人的な感想ですが。)
2枚目の「TILT」もすごくいいですけど。
【ヤマハのドラムセット!】
コージーのドラムセットは、YAMAHA製ですね。シリーズは当時の
「YD-9000レコーディング」(YD9000R)という最高のシリーズ
を使用していました。
YD9000Rはバーチ材で作成されます。(北海道産だったっけか?)
ラグ(舟形)というドラムの周りについている金属の形状がYD9000
以上のシリーズはほかのシリーズや他社のものとは違うので一発で
わかるんです。
「ハイテンションラグ」と言うのだったっけなぁ?
いまでは同じようなラグは他社にもあるみたいですね。
コージーが使用していたのはミラー・クローム、そしてソリッド・
ブラックも使用していたと思います。
(赤っぽいドラムもあったけど、あれはもっと昔の時代のラディッ
ク社製かも知れません)
母国イギリスのユニオンジャックのシールがまたいいんですよね。
バス・ドラムのヘッドは「ひげ文字」チックに、上部には両方とも
「YAMAHA」とプリントされ、左は「COZY」、右には「Powell」と
プリントされていましたね。
バス・ドラムのホールは中央に開けられていて、そこに中央から左
右対称にマイクがセットしてあるのもコージーらしさが出ていたと
思います。(左右対称がポイント。)
ドラムヘッドの下側には「sanset」をイメージしたグラデーショ
ンチックな模様が入っていましたね。
【26インチの2バス連打はど迫力】
26インチという大口径のバスドラなのに、2バス連打のときには「ひ
ざがドラムの上まで見える」などとうわさされていました。
コージーの2バスはとにかくど迫力なんです。
圧倒的な音の秘密はノーミュート+ウッドビーターにもあったかも
しれません。
もっともご本人さまが一番すごい、というのは確かですが。
ドラムペダルを踏み込むと、丸いビーターという部分がバスドラの
ヘッド(打面)にあたって音がなる仕組みなんですが、コージーは
木製のビーターを使用していたのでした。
ウッド・ビーターはアタック音がより鮮明になるんですよ!
で、コージー先生はバスドラムのなかに毛布とか入れないんですよ。
いわゆる、ノーミュートと呼ばれるものですね。
私は、その情報を聞くや、すぐに試してみました。
26インチのバスドラは受注生産なので、貧乏学生の私には無理でし
たが、音楽スタジオにあった24インチのバスドラの毛布をぬいてみ
て実験。
その結果、「なんじゃこりゃ~」と言う結果になりました。
あんまりバンバン鳴りすぎて、よくわからない状況に!
結局、バスドラのヘッドにガムテープなどでミュートして倍音を除
くことや、チューニングの大切さを学ぶことになりました。
(コージー先生、ありがとう!)
それに、音を大きくしようとしてドラム・ペダルのばねを「最強」
に設定するとね、強く踏んだ分、木製のビーターがつよく跳ね返っ
てきて足の甲にバンバンあたるんですよね。
それで、バンド練習終わったときにはいつも足の甲を腫らしていました。
(無知とは恐ろしいものですね。)
コージー先生の全盛期にはまだ深胴ドラムというのが存在していな
かったので、たぶん26インチ×14インチのサイズだと思いますね。
(後期には深胴を使用していたかもしれませんが。)
今は深胴が主流ですが、26インチ×14インチって、クラシックで使
う大太鼓をそのままもってきたような佇まいがありましたね。
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【切削リム!】
あと、コージー先生といえば、ヤマハの「切削リム」というのを使
用していましたね。
リムと言うのはドラムの皮を押さえて、ぴんと張るためのワッカ状
の金具なんですが、「切削リム」をつけるとすごい音が締まるんです
よ!(という感じがしただけか?)
切削リムとは「鋼鉄を切り出して作った」とかそんな感じだったと
思います。
結構、高価なものだったので、私はラディック社製のスネアドラム
だけこのリムをつけました。
コージー先生は、スネアドラムだけはヤマハではなく、ラディック
社製の「Supraphonic #411」だったと思うけど、それをいつも使用
していて、私も真似をさせていただきました。(結構高かったなあ。)
#402は「ジャバラ」の部分がヘッド直径より小さくて紐止めなの
に対して#411は「ジャバラ」がヘッド直径より大きくてその分、
サスティンが長くて繊細というイメージがありますね。
(レッド・ツェッペリンのジョンボーナムは#402だったと思います。)
もしかしたら#411は「Supersensitive」という名前だったかもしれませ
ん。(間違ったらごめんなさい。)
リム・ショットと言って、ヘッドの中央(端っこでもいいんですけ
ど)、とリムを一緒にたたくと「カン」という、すごくいい音がする
んですね。
で、コージー先生はスネアのチューニングを思いっきり閉めてカン
カンなるくらいにしていましたね。
ロックドラマーは低めのピッチで攻めることが多いと思いますが、
コージー先生はライブに行くとやたらかん高い音を鳴らしていたも
のです。
会場の一番遠くまで聞かせるためにはスネアのピッチを高くすると
どこかのインタビューでコージー先生は解説していたと思います。
【シンバルはパイステ社製!】
コージー先生の使用していたシンバルですが、当時の記録によると
「Paiste」社のシンバルを使用していますね。
当時のPaiste社の「利用者紹介」にばっちりコージー先生も入って
います。
<Profiles of international drummers percussionists musicians
presented by PAISTE Cymbals and Gongs: 1981年パイステ社
シンバル愛用のドラマー紹介カタログより>
ハイハットは2002シリーズ15インチのHeavy H-H。
2バスなので14インチではなく15インチにしたのかも知れません
(コージーはハイハットスタンドを閉じた状態で固定するアタッチ
メントを使用していないようでした。)
ドラムのイスに座ってセットに向かって右手にはハイハット以外に
は4枚のシンバルがあります。
左側には6枚。2002シリーズがほとんどですが、F-602シリーズも
2枚ほど組み合わせていたようです。
トップシンバルは、これまた24インチという既成のサイズとしては
一番大きなサイズを使っていました。
私もコージー先生よろしく、24インチ買いましたが、日本では当時は
ケースが22インチまでしかないんですよ!
で、仕方なく、電車にむき出しの24インチのでっかいシンバルを持っ
て乗っていました!(これが指がちぎれるほど重かったりしてね。)
コージー先生は、ライドシンバルはあと一枚18インチのものを右側に
セットしています。
チャイナシンバルも使用していますが(20インチ)これはひっくり
返して使うのではなく、通常のシンバルと同じように伏せてセット
していたようですね。
【コージー・パウエル メモ】
なまえ: コージー・パウエル
英語: Cozy Powell
本名: Colin Flooks
生年月日: 1947年12月29日 (~1998年4月5日 )
出身: イングランドのグロスタシャー州サイレンセスター
第二期ジェフ・ベック・グループのドラマー。
第二期リッチーブラックモアず・レインボーのドラマー。
その後、MSGやホワイスネイク、ELPやブラックサバス、ブライアン
メイのバンドなどにも参加。
来日も多数していて、当時の「ミュージックライフ」誌にはいつで
も彼の記事が見かけるほど、日本では人気があったドラマーです。
1970年代から1990年代にわたって活躍した最高のハードロック・
ドラマーの一人。
スティックはその昔はラディック社の「3S」という規格のものを
使っていたと思います。(やっぱり太いやつね。ヒッコリー製)
☆★_ ☆★_
コージー先生の話をすると、とまらなくなりそうなので今回はこの
辺にしたいと思います。
また機会があればぜひ!
コージー先生は私には永遠のアイドルなんです!
<コージー先生の参加アルバムの最高峰レインボー「ライジング」>
ぜったいおすすめ!
☆★_ ☆★_
最後までお読みくださいましてありがとうございます。
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コージー・パウエル最高ですね。
亡くなってもう何年の年月が経つのでしょうか。
26インチ、ツーバス、憧れました。
サンセット、名曲中の名曲。ゲイリー・ムーア、ジェフ・ベック、リッチー・ブラックモア、数多の名ギタリストたちとの競演。
私も若かりし頃、パワーだけでドラムを叩いていました。
バスドラのヘッドを叩いて(蹴って)ぶち破ったこと度々。
その都度、弁償のため御茶ノ水にヘッドを買いにいきました。
酔っ払いくまさん。。
コメントありがとうございます☆
思いを同じくする同志がいてくれてなんだかとっても感激です☆
テクニシャン系やスピード系のドラマーは今ではいっぱいいますが、
コージー先生を越える強烈なドラマーはなかなかいませんよね!
私も、今でもよく聞いていますよ~。
…酔っ払いくまさんも超剛力ドラマーだったんですね~ww
(す、すばらいです!)
ありがとうございました~☆☆