ひくそん

 

<400戦無敗ヒクソングレイシーは本物の侍!PRIDE-1高田戦ほかを今振り返ってみた!>

 

今回は伝説の格闘家ヒクソン・グレイシーにスポットを当ててみました。

ヒクソンはどんな選手だったのでしょうか。

どうぞ、ごゆるりとお楽しみくださいませ。

 

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【1997年東京ドームPRIDE-1】

 

1997年10月11日に東京ドームで行われた格闘技イベントの
「PRIDE.1」。

なつかしいですね。

あの400戦無敗の男・ヒクソン・グレイシーがUWFインターの
高田延彦とヴァーリ・トゥード(何でもあり)とが世紀の激突!

結果的に言うと、高田延彦兄さんがあっという間に一本取られてし
まったという…。(1ラウンド 4:47 腕ひしぎ十字固め)

 

【入場シーン】

 

ヒクソンは白いガウンを頭からスッポリかぶって入場してきます。

入場曲は映画「ラスト・オブ・モヒカン」のテーマでしたね。

今でも耳に焼き付いていますねあのテーマ!

「ヒクソン、かっけ~!」的な声援がたくさん飛んでいました。

(延彦兄さんの入場もかっこよかったですね。しびれた!)

グレイシー一族はよく“グレイシートレイン”と呼ばれる形で入場
するんですがヒクソンはそうではなかった。

 

花道を歩いてくるヒクソンは、何かをブツブツ言っているようにも
見えたのですがそうではなく、実は「呼吸を整えていた」とのことです。

呼吸することによって自分のテンションを高くすることもできるし、高くなり過ぎた気持ちを抑えることもできる。呼吸法によって、その時に自分が一番持っていきたい精神状態へ持っていくのさ。自分自身をコントロールするには呼吸することが一番良い方法だ。

ヒクソンはそうコメントしています。
(PRIDE.1オフィシャルブック『ヒクソン×高田戦の真実!』より。)

 

【いざリングへ】

 

ヒクソンはリングにはいる時、絶対にロープをくぐることなしません。

ロープをくぐるということは自分をリングの下に位置付けることに
なり、ロープを飛び越えることで幸運が呼び込めると信じているの
だそうです。

 

【ガウンやトランクスが白なのは】

 

白い色が彼にパワーを与えてくれると感じるので気に入っていると
のこと。

 

 

【独特の構え】

 

例えばボクシングとかでは顎を引いて構えるのですが、ヒクソンは
アゴというか顔を前に突き出した感じで構えていました。

 

顔を突き出しているとか顎を引いていないとか、そういうことを気にしたことはない。ただ、あのスタイルが自分がファイトするにおいて一番良いポジションなんだ。顔の位置も、手の位置も、脚の位置もすべてトータルに見て、ベストな構えが出来上がった。

(『ヒクソン×高田戦の真実!』より。)

 

誰に教えてもらったものでもなく、自分が見つけたベストの構えが
あの構えだったのです。

 

でもお父さんのエリオもああいう構えだったそうですね。

 

 

【ファイターとしての信念】

 

ヒクソンの強さの秘訣は彼のファイターとしての信念にこそあった
ようにも思います。

 

突き詰めていくと、「観客不在」ということにもなりかねないのです
が、ヒクソンは何よりも「勝つ」ことに重きを置いています。

 

ヒクソンが何か侍っぽさを感じさせる部分のような気もします。

 

ファイターというのは戦いの場において勝つことを絶対的なテーマとしなければならない。それは、見せかけがどうの、見ている人がどうの・・・と言ったものを超えた部分なんだ。そのことを理解してほしい。もし私が与えられたチャンスを逃して負けるようなことがあれば、あなたはどう思うだろうか?おそらく「甘さがある」と思うだろう。それは正解だ。

(『ヒクソン×高田戦の真実!』より。)

 

【ヴァーリ・トゥードのルールは?】

 

ヒクソンに限らずグレイシー一族は、ラウンド制やダウンカウント、
ポイント制、制限時間などは、本来は不要と考えているようです。

 

そうすることによって、本物のワザが磨かれると考えているのでし
ょうね。

 

時間無制限にするというグレイシーの主張には、試合の組み立てや、
スタミナ配分などが困難になるというような選手の意見も出された
ようですね。

 

それにプロレスで言うところの「無制限一本勝負」や「無制限ラウ
ンド」を格闘技の試合でやってしまうと、

「試合時間がいつまでも続く可能性があって興業的にはどうなの?」

「全部で10試合くらいあったら電車で帰れないじゃん!」

などの意見が当然でますよね。

 

でもヒクソンは相手方の意向も考慮し、両者が歩み寄る形でOK
ということで同意します。

 

で、試合が始まれば、いつもすぐに試合を決めてしまうヒクソン。

 

【他の格闘家とは違う】

最強伝説ヒクソングレイシー柔術 ヒクソングレイシー柔術大会 in L.A. [VHS]

 

ヒクソン・グレイシーは他の格闘家とはちょっと違う感じがします
よね。

イメージ戦略な部分なども多少はあるかも知れませんが、あのたた
ずまいや、勝負強さはただ者ではないでしょう。

見た目とかファイトスタイルは、そうですね、確かにボクシングや
キックみたいに「見た目」は洗練されていないんだけれど、誰もか
なわない。

ヴァーリ・トゥードの世界ではヒクソンを超える存在はいないよう
な気がしますね。

でも1試合で億単位のファイトマネーを出せる対戦相手もプロモー
ターも、そりゃなかなかいませんよね。

 

高田延彦兄さんとは1998年「PRIDE4」で再度対決。

【HAO×ハッスル★高田延彦の化身・高田総統】

 

この時もヒクソンがあっという間に快勝!

(ファンは再び落胆。「あ~」というため息がドームにこだまする!)

 

 

 

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【日本での初試合は1994年だった。】

VTJ

 

実はヒクソンはPRIDE-1での試合が日本初ではなくて、もう少し

前に「バーリトゥード・ジャパン」という大会に2回出ていますね。

「VALE TUDO JAPAN OPEN 1994」
「VALE TUDO JAPAN OPEN 1995」

1994年大会には和術慧舟會創始者の西良典さんも出ていて、ヒクソ
ンとの対決が注目されましたが、西さんですらあっけなく敗退!

ヒクソンは並み居る対戦相手をことごとく、しかも簡単にねじ伏せ
てしまいます。(結構ヘビーウエイトの選手も出ていましたね。)

1995年大会はリングスの山本宜久さんや、日本のブラジリアン柔術
界の第一人者の中井祐樹さんなんかも撃破していますね。

当時はアルティメット大会なんかも出てきたばかりで、マウントポ
ジションからのパンチというのは、日本ではかなり

「程度の低いもの」とか

「子供の喧嘩」

みたいに言われていましたね。

 

で、ヒクソンもやるんですよ、マウント・パンチ。

でもヒクソンの場合は、マウント・パンチはそれでKOするための
ものではなくって、次の極め技へ行くための過程なんですね。

相手が嫌がってうつぶせになろうものならチョークスリーパー、
不用意に腕を出せば十字固めという具合ですね。

 

【Uインター安生洋二さんのヒクソン・チャレンジ】

 

安生洋二さんは、LAにあるヒクソンの道場まで直接出向いて
“ヒクソン・チャレンジ”をしましたが、結果惨敗。
(1994年の暮)

ヒクソンは、突然の一対一で挑戦要求も受けて見事に勝利。

ヒクソンは、道場破りなど、突然試合を申し込しこまれることは
日常茶飯事のようですね。(しかもほとんど負けなし!)

安生さんは負けちゃったけどその勇気はすごいな~と思いましたね。

 

【UFC大会に出場を希望していた】

 

UFC大会なんかも最近は技術が進化してすごいと思いますし、階級
制がきちんとあって、無差別級ではないですよね。

ルールも結構オープンに近い。

でも、実はUFC大会を創設したのはグレイシーの一番上のお兄さんの
ホリオンですね。(1993年)

このときに実際に試合に出たのは弟のホイス・グレイシーだったけど、
実はヒクソンが最初は出たいと希望していたようです。
(ヒクソン出場はホリオンにより却下。)

ホイスは無敗の快進撃を続けるんだけど、お兄さんのヒクソンは
「自分より10倍強い」ということでヒクソン幻想が一気に膨らみま
したよね。

 

 

【パンクラス船木にも勝利!】

 

マーシャルワールド パンクラスオフィシャルグローブ PGPA3 ブラック オープンフィンガー L

 

2000年の「コロシアム2000」という大会では、パンクラスの船木誠
勝選手と対戦したヒクソン。

船木選手ならもしかしたらやってくれそう、とみんなが期待してい
ましたね。

ヒクソンは試合中に左眼下底を骨折しますが、危なげなく勝利を勝
ち取ったように見えました。

 

【ヒクソン・グレイシー メモ】

なまえ:ヒクソン・グレイシー
英語表記: Rickson Gracie (RはHの発音で読む)
本名: ヒクソン・グレイシー(Rickson Gracie)
生年月日: 1959年11月21日
現年齢; 54歳
出身: リオデジャネイロ州
身長: 178cm
体重: 84kg
グレイシー柔術7段。

グレイシー柔術の創始者エリオ・グレイシーの三男である。

 

【奥さんは?】

 

ヒクソンには元モデルの奥さんがいましたね。

奥さんの名前はキム。

でも今は、離婚して全財産を失ったそうです。

その後にまたかわいい彼女を見つけたというウワサもありますね。

 

【子供は?】

 

長男のホクソン君はNYでバイク事故で帰らぬ人となって
いますね。

その下にクロン君がいて、今は柔術をやっているそうです。

両親が離婚してしまい、お父さんのことは尊敬はしている
ものの、心境はなかなか複雑のようですね。

他に娘さんがいるようです。

 

【400戦無敗って本当?】

 

いやこれはイメージ戦略というか誇張された情報のようですね。

初代タイガーの佐山聡さんが「それぐらいは勝ってるんじゃない?」
と言う発言がマスコミによって誇張されたみたいです。

若い頃の修行中には何度も負けているし、サンボとかをやっていた時
も負けたという記録があるようです。

 

【ヨガ】

 

ヒクソンはヨガの呼吸を訓練に取り入れていることで有名ですよね。

 

ヒクソンが習っているヨガの先生はリオデジャネイロ在住のオーラ
ンド・カニ師。

ヨーガとカラリパヤットと太極拳を組み合わせた、呼吸法がベース
となる独特なものなのだそうですが、ヒクソンはこれに自分独自の
ものも組み合わせているとのこと。

ヒクソンは1986年から2年程度修行したそうですが、カニ師の数あ
る弟子の中では最高の部類に入るそうです。

 

【ヒクソンと水とブルースリー】

 

Bruce Lee Wood Coaster Set Of 4 ブルース・リー コースターセット

 

ヒクソンは大事な試合の前に山籠もりのようなことをするのですが、
必らず清流などのきれいな水のある環境を選ぶそうです。

「水」の持つパワーをもらっているのでしょうね。

ブルースリーも「水の性質」「水の本質」について言及していたこと
があったけど、それと共通する考えをヒクソンは持っていることが
わかります。

 

【引退したの?】

 

事実上は引退していますね。でも、2009年の時点ではUFCヘビー級王者
のブロック・レスナーやヒョードル相手に勝つ策はあると断言しています。

 

ヒクソンはPRIDE.1の行われた1997年の時点で、あと20年は戦えるだろう!
とインタビューに答えていますね。

 

☆☆彡

以上、伝説のヒクソングレイシー情報でした。

 

☆☆彡

最後までお読みくださいましてありがとうございます。

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