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<花子とアン156最終回 花子「日本中にアンの腹心の友ができますように!」>

本日放送分の「花子とアン」第156話のおさらいを
していきたいと思います。

【注: 今さらですが…】

この記事はネタバレを含む簡単なあらすじと、あくまでも個人的な
見解・感想をまとめたものです。「ネタバレは嫌い」「読みたくない」
という方は、今すぐ画面を閉じていただくことをおすすめします。

それではどうぞごゆるりとお楽しみくださいませ。

 

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【今日(156話)のおさらい】

156

 

敗戦後、文筆活動から遠ざかっていた宇田川は、『赤毛のアン』を読
んで、また活動を再開する意欲に駆り立てられたようでした。

 

宇田川

「敗戦後、私が筆を折っていたのはご存知?何を書けばいいか分か
らなくなってしまったの。7
年間も宇田川満代はがらんどうだった。
その私がまた書けるような気がするの。ありがとう。」

 

 

珍しく宇田川に礼を言われたことで、花子は顔をほころばせますが、
宇田川は続けます。

 

宇田川

「あなたじゃなくて『赤毛のアン』にお礼を言ったのよ。」

 

それだけ言うと、宇田川は『アン』を村岡家に置いてさっさと帰っ
てしまうのでした。

 

花子は忘れ物の『アン』を持って宇田川を引き止めようとしますが、
宇田川は「もう書きたい言葉が溢れてるんだから、邪魔しないで!」
と振り向きもせずスタスタと行ってしまうのでした。

 

☆☆_ ☆☆_

『赤毛のアン』は売れ、たちまちベストセラーになります。

 

甲府の安東家や木場家でも、徳丸家でも、東京の宮本家でも、かよ
の屋台でも、ももの家でも皆『赤毛のアン』を声に出して読み、家
族の誰かに聞かせています。

 

懐かしの白鳥かをる子(現・勅使河かをる子)さんも『アン』を読
んでいます。

 

 

☆☆_ ☆☆_

kinenkai

 

さて、『赤毛のアン』出版記念会が開かれることとなりました。

 

会場で花子はスピーチで話すことをあれこれ考えているようでした。

 

会場には蓮子と共に、兄嫁となった亜矢子もやって来ていて花子に
挨拶をします。

 

やがて小鳩書房の門倉社長と小泉もやって来て、早くも『アン』の
続編
の話を花子にもちかけるのでした。

 

花子は『アン』の続編の話しの出版の話までもう出ていることに驚
きを隠せませんでした。

 

そこへタイミングよく英治が現れ「お預け」にされていた『アン』の
続編
(Anne of Avonlea)を花子にプレゼントするのでした。

 

☆☆_ ☆☆_

 

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☆☆_ ☆☆_

speech

 

会はすでに始まっていて梶原がスピーチをしています。

 

梶原

「ルーシー・モード・モンゴメリというカナダの作家と村岡花子君
は映し鏡のように重なり合うのです。ありふれた日常を輝きに変え
る言葉がちりばめられたこの小説はまさに非凡に通じる洗練され
た平凡であります。必ず時代を越えて読み継がれるベストセラーと
なることでしょう。どうもありがとうございました。」

 

それから花子のスピーチの番になりますが花子は一向に出てくる気
配もありません。

 

心配になった英治が花子を見に行くと、花子は先ほど渡した『アン』
の続編に夢中になっているところでした。

 

自分の翻訳本の出版記念式の挨拶をしなければいけない時なのに、
そんなこともすっかり忘れて「辞書はないかしら」などと呑気なこ
とを英治に聞く花子。

 

さすがに英治は「ええっ!みんな君のスピーチを待っているんだ
よ!」
と半ば強制的に花子を会場に連れ戻します。

 

しかし、マイクを前にした花子は最初こそ言葉に詰まっていました
が、きちんと挨拶をするのでした。

 

花子

「本日はこんなに大勢の皆さまに『赤毛のアン』の出版を
祝ってい
ただき、こんなに幸せなことはありません。

私は本の力を信じています。一冊の本が心の支えとなって
自分を絶えず励まし、勇気づけ
てくれるのです。

私にとって『Anne of Green Gables』はその一冊でした」

 

 

花子は、物語の中でアンを取り巻いている世界が、花子が通ってい
た修和女学校での日々とあまりにも似ていると発言し、登場人物の
マリラはブラックバーン校長のようだったと述べます。

 

同じく登場人物のダイアナは女学校で知り合った二人の大切な親友
であり、この二人が生涯を通しての腹心の友となってくれたことを、
花子は誇らしげに語ります。

 

「腹心の友が二人」と聞いて、亜矢子は今更ながらやっと花子に認
めてもらえたというような嬉しそうな表情を見せます。

 

 

花子

「この本との出会いは運命のように思えました。13前、
私はミ
ス・スコットと約束しました。“平和が訪れた時、
必ずこの本を翻
訳して日本の多くの人に読んでもらいます”
と…。

けれど日本は大きな曲がり角を曲がり戦争は激しくなる一
方でした。どんなに不安で
暗い夜でも必ず明けて朝がやっ
て来ます。

そして曲がり角の先にはきっと一番いいものが待っている。
それ
は物語の中でアンが教えてくれたことでした。

私の今までの人生を振り返ってもいくつもの曲がり角を曲
がってきました…」

 

花子の言う「曲がり角」は関東大震災であり、息子・歩の不幸であ
り、戦争です。

 

花子

「思いがけないところで曲がり角を曲がり見通しの聞か
ない細い
道を歩くことになったとしても、そこにも優し
い心、幸福、友情な
どの美しい花が咲いていると、今は
強く信じます。

 

アンの様に勇気を出して歩いてゆけば曲がり角の先には
きっと、
きっと美しい景色が待っています。

 

日本中にアンの腹心の友ができますように!

 

 

そう言って花子はスピーチを締めくくります。

 

会場は拍手喝采がおこり、蓮子は花子の話しに感動して涙を見せて
います。

 

花子は聴衆にお辞儀をすると、さっさと会場を後にして家に帰って
しまいます。

 

もちろん、『アン』の続編を辞書を使って読むためです。

 

家に帰った花子は急いで辞書を開き、安堵の表情を見せます。

 

☆☆_ ☆☆_

souzou

 

英治と美里が出版記念会から帰った時にも花子は『アン』続編の物
語に夢中になっています。

 

花子がふとオモテに目をやると、アンの帽子が風に乗って飛んでい
くのが見えます。

 

花子はハッとして縁側に行き、想像の翼を広げます。

 

 

鳥の羽が舞い散る庭に佇む花子は「アンの心ははるかかなたの素晴
らしい世界へ飛び去っていた」とつぶやき、物語は終わります。

 

<ごきげんよう、さようなら>

 

【感想】

とうとう最終回。

花子は『赤毛のアン』の出版記念会で長いスピーチを行っていまし
た。

「曲がり角…」の話しばかりを出し過ぎのような気もしますが、ス
ピーチの内容自体は素晴らしいものだったように思います。

(スピーチの直後、『アン』続編読みたさに、やっとこぎつけた出
版記念会をうっちゃって、さっさと帰ってしまうという姿は、いら
ないような気がしました。)

☆☆_ ☆☆_

「花子とアン」を見終わって、やっぱりチビはな時代~修和女学校
卒業までが一番面白かったように思います。

鬼のように怖いブラックバーン校長や、スコット先生、茂木先生、
富山先生などもかなり魅力あるキャラクターがそろっていました。

花子が吉高さんになってからは大文学界なんてのもありましたね。

蓮子のお嬢様ぶりや白鳥かをる子なんかもよかったですね。

あの頃は毎朝ドラマを見るのが楽しかったものです。

花子のパルピテーションは最初は洋書を読むことだけだったのに、
いつのまにか色恋沙汰ばかりに関心が向くようになり、こりゃどう
したものか、と思っていましたが最後の方ではまた本が好きな花子
に戻ってきてよかったと思います。

☆☆_ ☆☆_

しかし翻訳を進めるうえでの苦労話などはほとんどなく、取ってつ
けたような話も多かったので、そういう意味では期待はずれな部分
もありました。

まあそれでも花子以外の登場人物の蓮子と伝助などの話などは結構
面白かったと思います。

(一時はどっちが主役かわからない感じでした。)

☆☆_ ☆☆_

終わってしまうと、なんだか寂しい気もしますね。

☆☆_ ☆☆_

それではみなさん、またお会いしましょう。

ごきげんよう、さようなら。

 

【主なキャスト】

村岡花子(吉高由里子): 安東はな
村岡栄治(鈴木亮平):花子の夫
村岡美里(金井美樹):村岡家の養女
安東かよ(黒木華):花子の妹
益田もも(土屋大鳳):花子の妹
小泉晴彦(白石隼也):小鳩書房の若き編集者
宇田川満代(山田真歩):女流作家
門倉幸之助(茂木健一郎):小鳩書房社長

原案: 村岡恵理
脚本: 中園ミホ

ナレーション(美輪明宏)

★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ♪彡 ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ♪彡

最後までお読みくださいましてありがとうございした。

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