<花子とアン107 かよの深い哀しみ / 郁弥はもう帰らない>
本日放送分の「花子とアン」第107話のおさらいを
していきたいと思います。
【注: 今さらですが…】
この記事はネタバレを含む簡単なあらすじと、あくまでも個人的な
見解・感想をまとめたものです。「ネタバレは嫌い」「読みたくない」
という方は、今すぐ画面を閉じるか、記事をスルーしていただくこ
とをおすすめします。
それではどうぞごゆるりとお楽しみくださいませ。
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【今日(107話)のおさらい】
関東大震災により、大きな被害を被った東京の中心部。
しかし村岡家のある大森地区は、比較的ダメージが少なかったよう
で、村岡家も倒壊は免れていました。
かよと郁弥を探しに行った英治が、かよだけを連れて戻ってきたの
は震災から3日後のことでした。
しかし郁弥の姿はそこにはなく、かよの表情は大きなショックを受
けた後のようなうつろな表情をしています。
花子が郁弥の安否を聞いても、かよは答えません。
花子
「かよ、心配しただよ。郁弥さんは?」
かよ (うつろな表情のまま)
「お姉やん。郁弥さん“結婚してください”って言ってくれたさ」
花子(嬉しそうに)
「そう、よかったね!」
かよ(うつろな表情のまま)
「オラ、うれしかった」
花子 (かよの様子がおかしいことに気づく)
「…かよ?」
かよ
「郁弥さん、オラのこと女神だって言ってくれた。
ほれなのにオラ恥ずかしくって店、飛び出しちまったさ」
「…オラ、なんで“ハイ”って素直に言えなんだずら」
かよの手には郁弥のしていた時計が握られていました。
☆★_ ☆★_
家に戻った英治は、心配している父・平祐に郁弥が震災の犠牲者に
なったことを伝えるのでした。
英治
「父さん、郁弥が…。火災に巻き込まれて、郁弥は逃げ切れません
でした。」
英治が二人を探しに銀座へ行ったときには銀座の街は焼け野原にな
っており、かよが住んでいた長屋もすでに跡形もなくなっていたの
でした。
二人がどこかへ避難していると考えた英治は、あちこちの避難所を
巡り、ようやく築地のお寺でかよだけを発見したのです。
花子
「…お寺で?」
英治
「そのお寺で、郁弥が埋葬されるのを見届けてくれたようだ」
平祐はとても英治の話が信じられず、もう一度探しに行くとヒステ
リックに言い張りますが、英治は父を一喝するのでした。
英治
「父さんっ!郁弥はもういないんです!」
「あの一帯にいた人たちは皆助からなかったそうです。
店の近くでかよさんは見つけたそうです、郁弥の時計を…。」
もう二度と帰らぬ息子・郁弥への思いから平祐はとても深い悲しみ
に打ちひしがれているようでした。
英治
「…何もしてやれなかった。」
☆★_ ☆★_
<甲府>
地主の徳丸商店では、震災を受けて東京のお得意さんたちに、物資
を供給するための用意でてんやわんやです。
物資を運搬するには男手が必要で、徳丸は村の男衆に声掛けをする
のでした。
安東家や木場の家の男たちも徳丸商店に呼ばれ運搬を引き受けます。
吉平やふじ、朝市たちは東京の花子たちのことが心配でならなかっ
たので、物資の運搬で東京へ行けるというのは「渡りに船」といっ
たところだったようです。
ただし必要なのは男手だったのでふじは留守番です。
運搬手には徳丸の息子の武も数に入っているのでした。
武 (自分は行かないで済むと思い、)
「じゃあみんな、無事でな!」
徳丸
「武、おまんも行くだ」
武
「てえっ!!」
☆★_ ☆★_
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☆★_ ☆★_
東京では救援活動に携わる吉太郎が、仕事の合間に村岡家の片づけ
も手伝っています。
吉太郎は郁弥の悲しい知らせを聞き、花子に「かよを頼むぞ」と言
うのでした。
☆★_ ☆★_
通りの向こうでは、震災直後に村岡家に世話になっていた兄妹が、
いまだに現れない親の帰りを待っているようでした。
子供たちは花子のところへやって来て、「ねえ、またお話を聞かせて」
と頼むのでした。
花子はとてもそんな気分にはなれなかったようですが、英治にも勧
められて再び『涙さん』の話を子供たちに聞かせるのでした。
☆★_ ☆★_
『涙さん』はとっても泣き虫な女の子のお話です。
ある時、自分の周りに海ができるくらい大泣きした涙さんは、自分
が泳げないことを思い出し途方に暮れるのでした。
一緒にいたカエルは、もう泣くのはやめて笑えば助かるよ、と涙さ
んにアドバイスします。
花子
「さあ、涙さんは笑えるかな?」
☆★_ ☆★_
花子の話を縁側でじっと聞いていたかよは、話の内容が自分に向け
られていると感じたのか、花子たちの目の前に顔を出して「笑える
わけないじゃんけ」と暗く言い捨てるのでした。
花子はどう反応してよいかが分からなくて、何かきょろきょろして
います。
☆★_ ☆★_
それから二日後(地震から五日後)、吉平、朝市、武の三人組が物資
を積んだ大八車を引きながらはなの家の前までやって来るのでした。
花子と英治、歩の無事を知って喜ぶへとへとの甲府の男三人衆でし
た。
<次回へ続く>
【次回第108回のあらすじ】
<Yahoo! Japan テレビガイドより>
吉平(伊原剛志)、朝市(窪田正孝)、武(矢本悠馬)が甲府から運んできた救援物資で、花子(吉高由里子)たちはほうとうをつくり、近所の人たちを元気づけようとしていた。そこへ醍醐(高梨臨)も現れ、活動に参加する。しかしかよ(黒木華)は、ショックから立ち直れないまま。花子は、親の消息が分からず預かっている子どもたちにお話の語り聞かせをつづけ、それをぼんやり聞いていたかよ(黒木華)に、朝市が声をかける…
【感想】
郁弥はかよにプロポーズした直後に帰らぬ人となってしまったの
でした。
「あの一帯にいた人たちは全滅」と言う英治の言葉からすれば、
かよが生き残ったのは奇跡的なことだったのかもしれません。
失ってみて初めて相手の大切さを理解する、というのはよく聞く話
のようにも思いますが、これは確かに辛いことだと思います。
かよに笑顔が戻るときは来るのでしょうか。
☆★_ ☆★_
吉平たちが東京へ運んできた物資は、あくまで徳丸商店のお得意さ
んに配るためのものだったように思いますが、明日の予告を見る限
りではそうでもないようですね。
(東京のお得意さんの好意で街の人たちに物資が配られることにな
るのかもしれませんが。)
しかし徳丸がそこまでの金持ちだったとはちょっとびっくりでした。
☆★_ ☆★_
次回もお楽しみに!
【主なキャスト】
村岡花子(吉高由里子): 安東はな
安東吉平(伊原剛志): はなのお父
安東ふじ(室井滋): はなのお母
村岡栄治(鈴木亮平):印刷会社社員
安東かよ(黒木華):はなの妹
木場朝市(窪田正孝):はなの幼なじみ
徳丸武(矢本悠馬):はなの幼なじみ、地主の息子
ナレーション(美輪明宏)
原案: 村岡恵理
脚本: 中園ミホ
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最後までお読みくださいましてありがとうございした。
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