連続テレビ小説 花子とアン オリジナル・サウンドトラック

 

<花子とアン112 伝助「負け」を認める。蓮さまにお別れのキス / 宮本はやけ酒>

本日放送分の「花子とアン」第112話のおさらいを
していきたいと思います。

【注: 今さらですが…】

この記事はネタバレを含む簡単なあらすじと、あくまでも個人的な
見解・感想をまとめたものです。「ネタバレは嫌い」「読みたくない」
という方は、今すぐ画面を閉じるか、記事をスルーしていただくこ
とをおすすめします。

それではどうぞごゆるりとお楽しみくださいませ。

 

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【今日(112話)のおさらい】

112

 

村岡家からの帰り道、伝助はおもわずばったりと蓮子に出くわしま
す。

 

二人が顔を合わせたのは蓮子の駆け落ち事件、というか朝の旅館で
うな重と金つばを食べて以来の事でした。

 

伝助は取り乱す様子もなく、使いの者に筑前銀行の頭取との面会の
約束が次の日であることを確認し、何事もなかったかのように通り
過ぎようとします。

 

「あの」と言って蓮子は伝助を引き留めます。

 

 

蓮子

「あの…。ちょっと一杯やりませんか?」

 

 

伝助

「…はあ!?」

 

 

 

かくして、なぜかかよの働く屋台へ伝助をいざなう蓮子。

 

かよは、あまりにも意外な蓮子と伝助のツーショットでの来店に緊
張しているようでした。

 

蓮子

「そう言えば、花ちゃんとかよちゃんはこの人のことを褒めていた
わね。怖そうに見えるけど、きっと苦労人で優しい人だと。それな
のに、あの頃の私はこの人のいいところなんて一つも見ようとして
いなかった。自分で心を閉ざしてしまって。」

 

伝助

「まあ、仕方なかったろう。今思えばこの人は気の毒な花嫁じゃっ
た。俺は金ん力で買えんものは何一つないと思うちょった。ばって
ん、この歳になってやっとわかった。この世にゃ、金の力ではどう
にもならんもんが一つだけある。…俺の負けたい。」

 

伝助はそう言うと「勘定しちゃって」かよに言います。

 

しかし蓮子は自分が払うと言い張るのでした。

 

蓮子

「自分が稼いだお金でごちそうさせてください。そのためにお呼び
したんです。」

 

 

伝助

「わかった。そんなら、いっぺんだけごちそうになるばい。」

 

蓮子はさらにお酒のおかわりを頼み、伝助と飲むのでした。

 

そんな屋台に宮本がひょっこり現れ、二人の現場を目撃しショック
を受けるのでした。(彼はそのまま去る。)

 

伝助

「蓮子…しゃん。今、幸せか?」

 

 

蓮子

「…はい」

 

 

伝助

「そうか。…そうか。」

「ごちそうになった」

 

伝助がそう言うと、二人は席を立ち向かい合って別れの挨拶をしま
す。

 

 

 

伝助

「じゃあ、元気でな」

 

 

蓮子

「あなたも、お元気で。…ごきげんよう、さようなら」

 

伝助は蓮子に歩み寄り、額に優しくキスをします。

 

 

伝助

「さあ、今夜は神楽坂中の芸者呼んで、どんちゃん騒ぎ
たい!」

 

伝助は虚勢をはって、悲しげな背中を見せながらその場を去ってい
くのでした。

☆★_ ☆★_

 

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☆★_ ☆★_

蓮子は駆け落ちの一件以来、伝助と気持ちが通じ合えたことがうれ
しくて花子に報告に来ています。

 

そこへ酔っぱらった宮本をつれた英治が帰ってくるのでした。

 

宮本は蓮子と伝助のツーショットを見てやけになり、工事現場で仕
事を終えた英治を誘って飲んだくれていたようです。

 

 

宮本はひどく酔っぱらっているようで「女ってのはね、魔物です
よ!僕は蓮子のことがわからなくなりました!」などと、蓮子がそ
の場にいることにも気づかず大声でわめき散らすのでした。

 

宮本は司法試験は受かっているようでしたが、まだ新米で給料も安
く、しかも家には口うるさい母親がいるので蓮子が「嫌気をさして
いるのではないか」
などと妄想しているようでした。

 

宮本の酔っ払い口上を一通り聞いてから、蓮子は「龍一さん」と声
をかけます。

 

宮本は蓮子がその場にいるとは思っていなかったので、一瞬思考が
停止しますが、すぐさま元の怒りの感情に支配されます。

 

宮本

「蓮子…。なんで石炭王と屋台なんか行くんだよ。じゃあ俺との逃
避行はなんだったんだよ!」

 

 

 

花子は、蓮子が伝助にきちんと別れを告げてきたのだということを
説明します。

 

花子

「…(蓮子は)こぴっとけじめをつけて今日から育児も家事も頑張
るそうです。」

 

 

蓮子

「龍一さん。私、今の暮らしにガッカリなんてしていなくてよ。お
母様には叱られてばかりいるけれど、嫌われないようにがんばるわ。
帰る家があるって嬉しいことね。」

 

 

 

☆★_ ☆★_

亜矢子の奔走で、修和女学校の同級生たちからは続々と資金援助の
封筒が村岡家に集まっているようでした。

 

亜矢子

「『王子と乞食』の単行本化を待ち望んでいるお母さまたちがこん
なにもいるということですわ。」

 

寄付をしてくれたみんなの気持ちに何年かかっても応えよう、と新
たに誓う花子と英治。

 

☆★_ ☆★_

金を差し出してくれるみんなに申し訳ないと思ったのか、肉体労働
に出て日銭を稼ぐ英治の弁当の内容もかなり質素なものになってし
まうのでした。

 

花子は衣装も売っていますが、これはもしかしたら伝助にもらった
衣装のような気もします。

 

どうしても会社を再建し、郁弥の夢をかなえたいという一心で二人
はがんばるのでした。

 

☆★_ ☆★_

そんなある日の事、伝助の口利きで筑前銀行から、ほぼ無条件、無
審査で印刷会社再建のための融資が受けられることになるのでした。

 

 

融資の話が即決で決まり、喜び勇む英治は急いで帰宅し、平祐に会
社再建と『王子と乞食』の出版が可能になったことを知らせるのでした。

 

 

花子

「郁弥さんと私たちの夢がかなうんです」

 

かよは、あからさまに郁弥の話は聞きたくないという表情を浮かべ
部屋を出て行きます。

 

縁側からみる庭に忘れな草が咲いているのを発見し、郁弥がその昔、
プレゼントしてくれたことを思い出すかよ

 

 

じっと見つめるかよは何を思う…?

 

<次回へ続く>

 

【次回第113回のあらすじ】

連続テレビ小説 花子とアン オリジナル・サウンドトラック

 

<Yahoo! Japan テレビガイドより>

念願の新しい出版社・『青凜社』を立ち上げ、万感の思いで看板を掲げる花子(吉高由里子)と英治(鈴木亮平)。さっそく甲府の朝市(窪田正孝)と武(矢本悠馬)から電話があり、朝市から予約注文を受ける花子。英治が平祐(中原丈雄)から印刷機の手ほどきを受け、ついに『王子と乞食』の単行本が完成。郁弥(町田啓太)の遺影に供えられた本を前に、平祐の目に光るものがあった。花子は、かよ(黒木華)にも本を渡し…

 

【感想】

伝助の心の中には、もともと、いつかは蓮子とあのようにばったり
出くわすというような期待があったんじゃないかと思います。

(こんなに早くそれが実現するとは思わなかったでしょうが。)

花子とコンタクトすることによって、間接的にでも何とか蓮子との
つながりを保とうとしていた伝助。

(惚れた人間はいつでも弱いものですね。)

蓮子と出くわした時に伝助は平静を装うためか「明日の予定」を使
いの者に確認するのですが、見方によっては「今日は空いてるよ!
何か話すことがあるんじゃないの?
と蓮子に訴えていたかのよう
にも見えました。

伝助の期待通り蓮子は彼に声をかけるのですが「ちょっと一杯やり
ませんか?」
という蓮子の言葉があまりにも突飛な感じがして伝助
「はあ?」となったようにも見えました。

蓮子はいつ働いて給金を得たのかは定かではありませんが、それで
伝助におごるために飲みに誘ったということでした。

蓮子の目的は、結婚していた当時はお互い分かりあえなかったけど、
そして、不義理もしちゃったけど、時間も経ったことだしお互い水
に流して綺麗にお別れしましょう、ということだったようです。

伝助は、蓮子に堂々と不倫、駆け落ちまでされて、散々に悔しい思
いもさせられたのに、それでいて自らの「負け」を認め、最後には
彼女を許すのでした。

蓮子の額にお別れのキスをして彼は去っていきます。

伝助の器の大きさは確かに伝わるけれども、何かちょっと複雑な割
り切れない気分ですね。

☆★_ ☆★_

宮本は司法試験には受かっていたようですね。

現代なら司法試験に受かって弁護士先生になったなんて言えば、大
威張りできそうな気もしますが、明治の時代の弁護士さんは今とは
状況が違うのでしょうかね。

☆★_ ☆★_

『王子と乞食』単行本出版や、この本に対する登場人物たちの執着
についてはいつも書いている通りです。

かよについては、時間が解決するしかないのではないでしょうかね。

☆★_ ☆★_

次回もお楽しみに!

 

【主なキャスト】

村岡花子(吉高由里子): 安東はな
村岡栄治(鈴木亮平):花子の夫
安東かよ(黒木華):はなの妹
宮本蓮子(仲間由紀恵):花子の腹心の友、宮本の妻
宮本龍一(中島歩):蓮子の夫
宮本浪子(角替和枝):龍一の母
嘉納伝助(吉田鋼太郎):蓮子の元夫、九州の石炭王

原案: 村岡恵理
脚本: 中園ミホ

ナレーション(美輪明宏)

★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ♪彡 ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ♪彡

最後までお読みくださいましてありがとうございした。

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