<花子とアン63 伝助の「なんちゅうか、所謂ひとめぼれっちゅうやつ」 / 周造昏倒>
本日放送分の「花子とアン」第63話のおさらいを
していきたいと思います。
どうぞ、ごゆるりとお楽しみくださいませ。
スポンサーリンク
[ad#ad-1]
【今日(63話)のおさらい】
愛人がいたという疑いをかけられ、家を追い出されてしまった吉平
は、この日、教会の本の部屋で一夜を過ごすことになりましたが、
そこへ怒った様子のはながやって来て、ドサッと吉平の荷物を床に
投げ捨て「もう帰って来なくていい」と一方的に言うのでした。
はなは、吉平がふじの前で身の潔白をきっちり宣言しなかったこと
に腹を立てているようでした。
そしてもちろん、今となっては吉平が浮気をしたと本気で信じてい
るようでした。
実際、吉平は釈明する機会もほとんど与えられぬまま、ほぼ一方的
に家を追い出されていたのですが。
はなは、まるで子供みたいに腕をぶんぶん振り回して吉平を責めて
います。
「落ち着け」と、はなを制止に入る朝市でしたが、はなの怒りは朝
市にも向けられるのでした。
朝市は吉平を弁護しようとして、「人は誰でも過ちを犯すものずら」
と言いますが、結局それははなの怒りの炎に火を注ぐだけでした。
朝市
「おじさんの事、受け持ちの生徒だと思って考えてみろし!過ちを
犯した生徒を受け入れいい方に導けるかどうかで、教師の器がきま
るら!」
はな
「ほれとこれとは違う!これだから男は信用できん!!」
吉平も朝市もはなに怒られてしゅんとしてしまうのでした。
☆★_ ☆★_
<翌朝、学校で>
翌朝になってもはなの機嫌は悪いままでした。
朝市は挨拶すらしてもらえません。
サダが吉平を訪ねてやって来たことは、朝市の母リンの口によって
すでに村中に知れ渡っているようでした。
校長に「まったくおまん家は話題に事欠かんなぁ」と言われてしま
うはな。
そんな展開の後、はなに郵便が届きます。
郵便の差出人は蓮子でした。
蓮子の手紙には、はなの出版のお祝いとともに、冬子を修和女学校
に入れることにした、と書かれてありました。
☆★_ ☆★_
<福岡、嘉納邸>
伝助の留守中、蓮子は新聞記者の黒沢に冬子の修和女学校入学のこ
とについて知らせています。
修和女学校なら抜群の環境で人生の可能性を広げることができる、
などと蓮子は嬉しそうに話しています。
黒沢は、伝助がその話に「うん」と言いそうにはとても思えないの
で「どうなんかなぁ?」という顔をしています。
「(伝助を)絶対に説得してみせます」と蓮子はやる気満々で
した。
それから、蓮子は蓄音機にレコードを駆け、スピーカーから流れる
ワルツに合わせて、冬子の社交ダンスの練習を始めるのでした。
ダンスの先生は黒沢です。
蓮子
「あなたはこれから新しい時代を生きるレディーになるのよ。」
「修和女学校に行って家族のお嬢様たちと堂々と胸をはっておつき
合いできるようにレディーのたしなみを身につけておかねばね!」
始めは、かなり戸惑っていた様子の冬子でしたがやがてダンスが楽
しくなってきたのか、はたまた蓮子の話に夢を感じたのか、とても
いい表情になるのでした。
冬子の楽しげなダンスを見て、蓮子も幸せそうな表情をしています。
☆★_ ☆★_
しかし、楽しい時間はほんのひとときだけでした。
ふらりとあらわれた伝助は、ダンスの風景を見るや、レコードの回
転を乱暴なやりかたで止めます。
伝助
「こげなんこつは必要ない!」
蓮子は伝助に抗議しますが伝助は効く耳を持たず蓮子の言葉を遮り
「必要ない!」ともう一度言います。
伝助は冬子のところへ行き、銀行の頭取との見合いを決めてきたと
伝えるのでした。
蓮子は修和女学校入学の話を完全に無視して見合いの話を進める伝
助に再び抗議します。
蓮子
「冬子さんがかわいそうだと思わないんですか?」
伝助
「何を言う!冬子の幸せを思っちょるきからこそ、
この縁談を持ってきたとやないか!」
蓮子
「冬子さんはそれでいいの?」
伝助
「ワシの言うとおりしちょったら間違いないき!」
蓮子
「横暴です!」
夫婦喧嘩を見ていられなくなった黒沢はここでありきたりな感じの
事をのべて退散します。
☆★_ ☆★_
伝助も少し冷静さを取り戻し、黙ってその場から去ろうとします。
蓮子は、今回は伝助を追いかけ、勝手に冬子の縁談を決めてしまっ
た彼を「卑怯者!」と非難するのでした。
伝助は歩みを止めず「お前は口を出すな!」と吐き捨てます。
蓮子はまだ若い冬子にもっと教養を身につけるべきと主張。
伝助
「おなごんくせに学門やらんでよか!」
「学のあるおなごはワシは好かん!!」
蓮子
「じゃあ、なぜ私と結婚などしたんですか?」
伝助は蓮子の子の問いかけに、しばし立ち止まります。
伝助
「…そら」
(くるっと蓮子の方へ振り向き)
「…ほれたとたい」
伝助は蓮子の方へ向かって歩いて近づいてきます。
「見合いで会うたとき…、その、まあ、なんちゅうか、いわゆる
ひとめぼれっちゅうやつで…」
☆★_ ☆★_
スポンサーリンク
[ad#ad-1]
☆★_ ☆★_
しかし、蓮子は「学のある女は好かん」と彼女にあて付けるように
言い切った伝助の、その直後の「彼女に一目ぼれした」という言説
はどう考えても信用できない、と言います。
伝助
「ああ言えばこう言う!
可愛げのない奴ばい。」
伝助はそう吐き捨ててまたその場を去ろうとしますが、蓮子はすか
さず「お聞きします」とまたまた伝助を引き留めます。
「私のどこを好きになったの?」と聞く蓮子。
伝助の答えは蓮子の“華族という身分”と“顔”でした。
蓮子
「身分と顔?そんなの愛じゃないわ!あなたは何一つ
私を理解しようとなさらないじゃありませんか!」
伝助(遮るように)
「黙まらんかっ!!」
伝助は蓮子の顔を顎の方からつかんで「お前の身分と顔以外、どこ
を愛せち言うとか」と言うと悲しそうな表情を一瞬見せて、去って
いきます。
蓮子は去っていく伝助の後ろ姿を見ながら涙を流しています。
☆★_ ☆★_
<安東家の朝食>
吉平を追い出したふじは元気がなくため息ばかりをついてます。
朝食を平らげた周造はふじを気遣い、畑仕事は自分一人でやるから
ゆっくり休むように言うのでした。
☆★_ ☆★_
朝食を差し入れに教会を訪れた朝市は吉平にふじとよく話し合う
うに助言するのでした。
それで、吉平は安東家を訪ね、ふじの様子をうかがいます。
小屋の外から見たふじはぼんやりしています。
小屋の戸を開けようとした吉平が、ふと人の気配を感じ視線を移す
と、そこにはこわい顔をした周造が睨んで立っています。
ふじと話し合いに来た、という吉平に怒りの言葉を浴びせようとす
る周造でしたが、突然体調に異変を来たし倒れこんでしまうのでし
た。
☆★_ ☆★_
周造が倒れたのを知らせるかのように、小学校の教務室にいるはな
は鉛筆を落とし、それを朝市が拾いますが、それが朝市だと知るや
プイッと横を向くはな。
そこへリンが「はなちゃーん」と必要以上に大声でわめきながらや
って来て周造が倒れたことを伝えるのでした。
その頃、ふじは周造を看病し、吉平は医者を呼びに行っています。
「お爺やんの一大事!」と、はなは家路を急ぐのでした。
<次回へ続く>
【次回第64回のあらすじ】
<Yahoo! Japan テレビガイドより>
周造(石橋蓮司)が倒れたとの知らせを受け、急いで駆けつけたはな(吉高由里子)。周造は一命を取り留めたものの、医者に「次に発作が起きたら覚悟するように」と言われ、ふじ(室井滋)は自分を責める。吉平(伊原剛志)は何か手伝えることがあればとふじに声をかけるが、リン(松本明子)にすげなく追い返されてしまう。はなが納屋に周造のかいまきを取りに行くと、枕元にはなの書いた『たんぽぽの目』の本が置いてあり…
【感想】
教会の本の部屋に現れて一方的にブチ切れて父・吉平を責めるはな
は、ひどく子供じみた演出になっていたように思います。
大人になっても、子どものような純粋な一面をなくさずに持ってい
るということなのでしょうか。
やがてはなの怒りは朝市も向けられ、後日、学校で鉛筆を落として、
拾ってもらったのが朝市だったのでプイッと横を向く、というのは
これまたちびはなちゃんの時の石版事件と同じテイストでしたね。
そう言えば、あの時もはなが一方的に勘違いしていたような…。
☆★_ ☆★_
はなは冬子の存在をまだ知らなかったように思いますが、蓮子に子
どもがいることについては、それほど驚いている様子でもありませ
んでした。(なぜだ!?)
どちらかというと娘を修和女学校に入れるということに、「て!」
と言っていたように感じました。
☆★_ ☆★_
冬子は小っちゃい頃はなかなかなつきませんでしたが、お年頃にな
ってきて蓮子お母様の話がだんだん分かってきたようですね。
しかし、新聞記者の黒沢さんは、このまま蓮子に肩入れしていたら、
伝助の取材は受けられないという本末転倒な結果になりそうですね。
(もう取材は済んだのでしょうか?)
☆★_ ☆★_
伝助は蓮子との言い合いの最後に、蓮子の顔をつかみ台詞を述べて
去っていきますが顔を離した指が蓮子の唇に当たった部分がおしろ
いで白くなっていました。
おしろいはやっぱり厚めに塗ってるのかな?
☆★_ ☆★_
相手の顔や身分に対して「ひとめぼれ」すること自体は、決して否
定されるものではないと思いました。
異性の顔や身分にときめくことなんて当たり前と言えば当たり前の
ような気もします。(あくまで個人的な見解ですが。)
まあ、「ひとめぼれ」で結婚してもいいけど、その後の伝助の「お人
形さん」的な扱いが蓮子には気にいらなかったということでしょう
ね。
でも、頭のきれる蓮子なら、”自分を好いてくれている”伝助をうまく
コントロールもできるような気もしています。
☆★_ ☆★_
それにしても今週はやたらと登場人物がキレたりひっぱたいたりす
る感じがするのですが、そういう週なのでしょうかね。
☆★_ ☆★_
次回もお楽しみに!
【主なキャスト】
安東はな(吉高由里子): のちの村岡花子
安東吉平(伊原剛志): はなのお父
安東ふじ(室井滋): はなのお母
木場朝市(窪田正孝):はなの幼馴染
木場リン(松本明子):朝市の母親
安東周造(石橋蓮司):はなの祖父
嘉納伝助(吉田鋼太郎):蓮子の旦那
嘉納冬子(山岡愛姫):伝助の妾腹の子
嘉納蓮子(仲間由紀恵):はなの腹心の友。伝助の妻
本多正平(マキタスポーツ):はなの勤め先の小学校の校長
緑川幾三(相島一之):先輩の先生
ナレーション(美輪明宏)
原案: 村岡恵理
脚本: 中園ミホ
★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ♪彡 ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ♪彡
最後までお読みくださいましてありがとうございした。
スポンサーリンク
[ad#ad-1]