<花子とアン132 怒られちゃった花子先生 / 宇田川が従軍記者に!>
本日放送分の「花子とアン」第132話のおさらいを
していきたいと思います。
【注: 今さらですが…】
この記事はネタバレを含む簡単なあらすじと、あくまでも個人的な
見解・感想をまとめたものです。「ネタバレは嫌い」「読みたくない」
という方は、今すぐ画面を閉じるか、記事をスルーしていただくこ
とをおすすめします。
それではどうぞごゆるりとお楽しみくださいませ。
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【今日(132話)のおさらい】
戦地で立派に働き功労賞を受けたというと軍用犬のニュースを、徴
用された愛犬テルの話として公共放送に流してしまった花子先生。
その動機たるや「美里を元気づけたい」という個人的な動機だった
のです。
いっしょに番組を担当しているアナウンサー有馬は、放送終了後、
鋭い軽蔑と糾弾の眼差しを花子先生に投げかけています。
有馬
「問題になっても私は一切関わりあいになりたくございま
せんので。では、ごきげんよう、さようなら!」
花子先生の表情からは、自分の行いに対する「自信」は微塵も感じ
られず、これから受けるであろう叱責に思いを巡らしてやや挙動不
審な雰囲気を醸し出しています。
☆★_ ☆★_
有馬が退室した後に、ミキサー席から黒沢がやって来て「お話があ
ります」と花子先生を別室に呼び出します。
これまでは番組人気の功労者である花子先生の擁護に回っていた黒
沢も今回ばかりは花子先生に苦言を呈さざるを得ないようでした。
ただでさえ当局の言論統制が厳しさを増している戦時下にあって、
公共(国営)放送の、とりわけニュース番組ではなおさら、統制の
ための「検閲制度」がいかにうまく機能するかを誇示するようなも
のでなければならなかったこともあるかもしれません。
(制度の是非の問題はさておき。)
花子先生の赤ペン修正はこれまでは「ごきげんよう」騒動を除き、
すべて事前もしくは直前に行われていて、少なくとも黒沢は修正の
都度、逓信省に許可申請をしてきたのでした。
ところが今回は原稿にない文言をその場で追加してしまった花子先
生。
理由を問い正す黒沢に花子先生は、娘を満足させるためとは口が裂
けても言えず、ただただ、「ごめんなさい」を連発するだけです。
黒沢
「子ども向けのニュースであっても事実を曲げては
いけない!それが放送というものです!!」
☆★_ ☆★_
漆原部長は放送そのものには立ち会ってはいませんでしたが、花子
先生が黒沢に叱責を受けている場面にひょっこり現れ、事件のこと
を知るのでした。
漆原
「何!検閲済みの原稿は変えてはならないと何十回と申し
上げているのに!
勝手に変えて逓信省に目をつけられたら、私のクビが…、
番組に関わった全職員のクビが飛ぶかもしれないんですよ!」
漆原 (つづける)
「…この際だから申し上げておきます。村岡先生は我々ラジ
オ局の立場というものを理解していらっしゃらないようだ!
いいですか、我々は国民に国策への協力を促す立場にあるん
です!先生は、そういう社会の事には全く興味がないかも知
れませんんが…。
…我々組織の立場も配慮していただきたいものですね!!」
漆原の叱責は途中から女性蔑視的な発言へと変わっていき、花子先
生の失態という論点がややぼやけた感じにさせられてしまうのでし
た。
☆★_ ☆★_
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☆★_ ☆★_
怒られまくってしょげかえった花子が家に帰ると、ラジオを聞いた
美里が大はしゃぎをしています。
花子は、自らが作りだしたありもしない虚構に踊らされている純真
な美里の姿に大きな罪悪感を感じているようでした。
夜、英治にラジオねつ造の真実を打ち明ける花子。
英治
「…確かに、テル号なんて言わない方が、犬を連れて行かれたほか
の家の子どもたちも、みんな喜んだだろうね。自分の犬も戦地で活
躍してるんだって。」
軍用犬の名前をテルと特定してしまったことで、多くの子どもたち
の希望を奪ってしまったかもしれないという罪の意識は、今更なが
ら花子の良心にグサグサと突き刺さりまくっているようでした。
それでも英治は、少なくとも美里には希望を与えることはできたと
花子に優しい言葉をかけるのでした。
英治
「花子さんは今日、美里に素敵な贈り物をしたんだよ。僕はそう思
うな」
花子
「私、たとえ世の中がどんな状況になってもこの子たちの夢だけは
守りたい。」
花子は今回の失敗を振り返り、子どもたちの夢を決して奪ってはな
らないと、心に誓うのでした。
☆★_ ☆★_
ある日の事、宇田川からの電話で、かよの店に呼び出された花子。
呼び出されたのは花子だけでなく、亜矢子や蓮子も同じでした。
亜矢子が花子を迎えに来てかよの店へ向かう途中、飛行機が頭上を
通り過ぎます。
花子はその昔、戦争後危惧していたブラックバーン校長の言葉を
思い出します。
花子は校長の「戦争か平和かは自分たちにかかっている課題」
という言葉をたびたび思い出しては考えているようでした。
☆★_ ☆★_
かよの店は珍しく大勢の人が来ていました。
宇田川は作家仲間の長谷部汀らの推薦で従軍記者になったことを、
誇らしげに発表します。
店の客たちはみんなで万歳万歳です。
かよと亜矢子も万歳をしますが、蓮子と花子はしません。
<次回へ続く>
【次回第133回のあらすじ】
<Yahoo! Japan テレビガイドより>
宇田川(山田真歩)から従軍作家として戦地へ行くという報告を聞き、驚く花子(吉高由里子)と蓮子(仲間由紀恵)。触発された醍醐(高梨臨)は自分もいつか従軍記者として戦地へ赴きたいと言い出し、長谷部(藤真利子)に歓迎される。そんな一同の様子に花子は戸惑いを隠せず、蓮子は花子に「この人たちについて行けない」と告げてその場を去る。そんなある日、ブラックバーン(トーディ・クラーク)が村岡家を訪れる…
【感想】
花子先生のテル号ニュース事件は結局、当局からのお咎めはなかっ
たようです。
たまたますり抜けられたのか、取るに足らないと判断されたのか、
ラジオ局の人たちが過剰に反応し過ぎていたのか、もしかしたら、
当局のお役人さんたちは結構いい加減な人たちばかりだったのかも
しれません。
結局、美里は希望をつないだとはいえ、ありもしない虚構に踊ら
され、ほかの子どもたちは希望を奪われ、なんともかわいそうな
ことになってしまいました。
花子先生はこの失敗を心に銘記して今後に活かしていけるのでしょ
うか。
☆★_ ☆★_
宇田川先生は別にかよの店で、従軍記者になったことの発表をしな
くてもいいような気がしました。
かよの店はこれまでにないほどのにぎわいを見せていたようです。
(さよか。)
☆★_ ☆★_
次回もお楽しみに!
【主なキャスト】
村岡花子(吉高由里子): 安東はな
村岡栄治(鈴木亮平):花子の夫
安東かよ(黒木華):花子の妹
宮本蓮子(仲間由紀恵):花子の腹心の友
宮本龍一(中島歩):蓮子の夫
安東吉太郎(賀来賢人):花子の兄
有馬次郎(堀部圭亮):JOAK東京放送局の看板アナウンサー
黒沢一史(木村彰吾):JOAKラヂオ組制作部社員
漆原光麿(岩松了):JOAKラヂオ制作部長
益田もも(土屋大鳳):花子の妹
益田旭(金井勇太):ももの旦那
長谷部汀(藤真利子):女流作家
宇田川満代(山田真歩):女流作家
醍醐亜矢子(高梨臨):花子の親友
原案: 村岡恵理
脚本: 中園ミホ
ナレーション(美輪明宏)
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最後までお読みくださいましてありがとうございした。
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